めまいの症状で病院へ行ったのに、「異常なし」と診断された経験はありませんか?
めまいにはさまざまな原因があり、それぞれに適切な対処が必要です。
特に、病院で「異常なし」と言われためまいには鍼が効果を発揮します。
- 突然、激しいめまいに襲われることがある
- 常にフワフワと浮いているような感覚がある
- グルグルと回転するような感覚になり、何も手につかない
- 薬を飲んでもめまいが治まらず、不安な日々を送っている
- 病院で検査を受けたけれど、異常なしと言われて途方に暮れている
そんなお悩みを持った方へ書いたブログです。
鍼が「めまい」に効果的な理由
鍼治療は東洋医学の一つです。東洋医学では、「部分的な症状を、全体の中でどうつながっているか」を考え治療していきます。
つまり、人体を単なる部分の集合体としてではなく、「一つのもの」 として捉えます。身体全体を治療することで、全身の血流を改善し、自律神経のバランスを整え、めまいを根本から改善することができます。
では、鍼でどのようにアプローチするか見ていきましょう。
自律神経を整える
めまいの原因の一つとして、自律神経の乱れが挙げられます。ストレスや不規則な生活、環境の変化や過度な緊張などは自律神経のバランスを崩し、めまいを引き起こすことがあります。特に、現代人はパソコンやスマホの過剰な使用、生活の夜型化などにより昔の人よりも自律神経が乱れやすいです。現代人の9割は自律神経が乱れていると言われています。
鍼治療は、過剰に興奮した交感神経を落ち付かせることができ、リラックス効果を高めることで、めまいの症状を緩和していきます。
首コリの緩和
首の筋肉が緊張していると、血行不良や自律神経の乱れに繋がり、めまいを引き起こすことがあります。特に、めまいでは首の奥深くにある筋肉にコリができるのが特徴であり、めまいの種類によってコリの現れる場所が異なります。
鍼治療は、体の奥深くにあるコリにアプローチできる唯一の治療法です。
血流改善
めまいは、耳や脳への血流不足が原因で起こることもあります。鍼の刺激は、血管を拡張させ、血流を改善する効果があります。特に、耳や脳周辺の血流が促進されることで、めまいの改善に繋がります。また、血流が良くなることで、酸素や栄養が全身に届くようになり、身体全体の機能向上にも役立ちます。
めまいの種類と症状について
めまいは、大きく分けて以下の3つの種類があります。
- 周囲が回転しているように感じる「回転性めまい」
- ふわふわと浮いているような、地に足がついていないような感覚の「浮動性めまい」
- 体が揺れている、傾いているように感じる「動揺性めまい」
これらは日常生活に大きな支障をきたし、時には転倒や事故のリスクを高めることもあります。
回転性めまい
周囲がぐるぐると回転しているように感じるめまいです。吐き気や嘔吐を伴うことが多く、数秒から数分続くのが特徴です。
良性発作性頭位めまい症、メニエール病、前庭神経炎などが挙げられます。
浮動性めまい
ふわふわと浮いているような、地に足がついていないような感覚です。雲の上を歩いているような感覚と表現されることが多く、体が揺れているような感覚にもなります。持続時間が長く、数時間から数日続くこともあります。自律神経の乱れ、貧血、低血圧、過呼吸などが考えられます。
動揺性めまい
体が揺れている、傾いているように感じるめまいです。不安定感を強く感じ、歩行が困難になることもあります。小脳の障害、脳腫瘍、多発性硬化症などが考えられます。高齢者に多くみられる加齢による平衡機能の低下も原因の一つです。
めまいの原因について
めまいは、様々な原因で起こります。ここでは、めまいの代表的な原因をいくつかご紹介します。
良性発作性頭位めまい症
症状は比較的短時間で、ぐるぐると目が回るようなめまいです。頭の位置を変えるときに発生し、立ち上がる、寝返りを打つ、頭を後ろに傾けるなど、特定の頭の位置によってめまいが引き起こされます。原因は、内耳にある耳石という小さなカルシウムの結晶が三半規管という管の中に入り込んでしまうことだと考えられています。
メニエール病
メニエール病は、ぐるぐると回るようなめまい、難聴、耳鳴り、耳閉感の4つの症状が繰り返し起こる病気です。めまいの発作は数十分から数時間続き、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。内耳の循環障害と言われ、内耳のリンパ液の量が増えることなどが原因と考えられています。
前庭神経炎
前庭神経炎の主な原因は、ウイルス感染と考えられています。特に、ヘルペスウイルスやインフルエンザウイルスなどが関与していると言われています。症状は、突発的に始まる激しいめまいです。周囲が回転するような感覚や、立ちくらみ、吐き気、嘔吐などを伴います。めまいが始まる数日前に風邪症状があることも手がかりとなります。
脳梗塞
脳梗塞は血管が詰まり、脳細胞に酸素が届かなくなる病気です。特に「椎骨脳底動脈系」と呼ばれる後方の血管が詰まると、めまいが主症状となることがあります。ぐるぐると回るような激しいめまいに加え、ふらつきや歩行障害、手足のしびれ感などが出た場合は、早急に病院を受診してください。
自律神経の乱れ
過労や精神的ストレス、栄養不足などがきっかけで自律神経のバランスが乱れると、血圧がうまく調整できず脳への血流が低下することがあります。その結果、平衡感覚が鈍くなりめまいが生じるのです。また、自律神経の乱れが長く続くと精神的なストレスが蓄積し、慢性的なめまいに悩まされることもあります。
めまいが続く場合は、自己判断をせずに医療機関を受診しましょう。特に、脳梗塞の前兆の「めまい」では、適切な検査と治療を受けることが大切です。
首コリが引き起こす「めまい」
めまいの原因は様々ですが、「首コリ」がめまいの発症に大きく関係しています。
首コリによる脳や耳への血流不全と交感神経の過緊張がめまいを作り出しているのです。特に首の深いとこにできてしまったコリは、脳に近いところの神経を圧迫するので、脳に影響を及ぼします。また、首の後ろの筋肉(後頭下筋群)にコリができると、自律神経の中枢がある脳幹(視床下部)を圧迫し続け、交感神経が過緊張状態となります。
首のコリを取り除き、脳や耳へ新鮮な血液を送り込むことでめまいを解消していきます。
めまいを鍼でなおす! 治療頻度と期間について
めまいが完全に治るまでの治療頻度や期間については、症状の重さや体質、生活習慣などによって大きく異なります。
「軽いめまい」の場合は、数回の施術で改善することもありますが、「慢性的なめまい」の場合は、数ヶ月から1年以上かかることもあります。焦らず、根気強く治療を続けることが大切です。
🔵回復期(めまいが軽快してきた時期)・・・2週間に1回くらい
🔵維持期(めまいが落ちついている時期)・・・ 月に1回くらい
まとめ
めまいは、回転性、浮動性、動揺性など様々な種類があり、その原因も良性発作性頭位めまい症、メニエール病、自律神経の乱れなど多岐にわたります。つらいめまいの症状を改善するために、鍼治療は有効な選択肢の一つです。
そして、「めまいは、首コリを治療することで治せる」というのが当院の考えです。
その一つの方法が「鍼」なのです。めまいに悩まれている方の特徴である、「首のコリ」に対し鍼を使い丁寧にほぐしていくことで、首の緊張が取れ耳や脳の血流が良くなり改善していきます。
めまいは放っておくと、頻度や強さが増していき、薬で症状が抑えられなくなり、運転や仕事などの日常生活に支障がでてきます。
もしあなたもめまいの症状にお悩みであれば、ぜひお気軽に一度ご相談頂ければと思います。
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