- 風邪をひくことが多い
- 肌が荒れたり乾燥したりする
- 毎年インフルエンザにかかってしまう
- 花粉症やアレルギー症状に悩まされる
- いつも疲れていて何もする気がおきない
これらは、免疫力が低下している証拠かもしれません。
現代社会ではストレスや不規則な生活により免疫力が低下しがちですが、鍼灸には免疫力を整えたり向上させたりする力があります。
今回の記事では、病気に負けない体を作るために鍼灸がどのように免疫に働きかけるのかを解説していきます!
免疫力ってなに?

免疫力とは、一言で表すと「病気に負けず元気に生きていく力」のことです。
風邪をひきづらい、風邪をひいてもすぐ良くなる人は「免疫力が高い」と言えます。
私たちの体は、外部からの攻撃(ウイルスや細菌など)に常に脅かされていますが、その攻撃に負けないように免疫が働きます。
また、ウイルスや細菌などからの防御だけではなく、私たちが気づかないような小さな傷の修復や内部で発生する異常(がん細胞など)と常に戦い、健康でいられるように体を守っています。
免疫は大きく分けて、以下の二つがあります。
自然免疫

自然免疫とは、私たちが生まれたときから元々備わっている仕組みです。
免疫細胞が自分と自分以外(非自己)を認識することで、非自己である病原体をいち早く攻撃し、排除する役割をしています。
獲得免疫

獲得免疫は、体内に一度侵入した病原体の情報を記憶し、再度侵入したときにいち早く対処できるようにする免疫の仕組みです。
私たちの体は、これらの一連の働きにより、ウイルスや細菌といった異物から守られているのです。
免疫力はなぜ低下するの?

免疫力とは、「外部から侵入する異物から体を守る力」です。しかし、この免疫力は様々な原因により低下します。
免疫力が低下すると、体調を崩しやすくなるだけでなく、病気にもかかりやすくなります。
では、なぜ免疫力が低下するのかを見ていきましょう。
過度なストレス

免疫力が低下する大きな原因の一つが、過度なストレスです。
過度なストレスは、自律神経のバランスを乱し免疫細胞の働きを抑制します。
ストレスが長期間続くと、身体のコルチゾールというホルモンが過剰に分泌され、免疫機能を抑制してしまうのです。 その結果、風邪やインフルエンザなどの感染症や病気にかかりやすくなったり、不調から中々回復しなかったりすることがあります。
趣味を楽しむ時間やリラックスする時間を意識的に作り、慢性的なストレスから離れる機会を持つことが大切です。
不規則な生活習慣

夜更かしや不規則な睡眠、夜勤などによる昼夜の逆転などは、免疫細胞の働きを低下させ、体の抵抗力を下げる要因になります。
免疫細胞の生成や修復に関わるホルモンは、睡眠中に多く分泌されますが、睡眠不足が続くことでこのホルモンの分泌が減り免疫力が低下します。
質の良い睡眠は、免疫系の働きを高めるために重要なのです。
乱れた食生活

栄養が偏った食生活やジャンクフード、インスタント食品の摂りすぎは、腸内環境を乱し、免疫力の低下につながります。
食生活が乱れていると摂取できる栄養素が偏るため、免疫機能をサポートするために必要な栄養素が無意識に不足してしまう場合があります。
主食、主菜、副菜をそろえ、栄養バランスのよい食事を摂ることが健康を支える基本です。
運動不足と冷え

運動不足や体の冷えすぎは、免疫細胞の働きを鈍くし、風邪や感染症にかかりやすくなります。
運動により体温が少し上がることで、免疫細胞の活動が活性化され、感染症に対する抵抗力を高めることもできます。
加齢

免疫力は年齢とともに低下します。これは自然なことです。
年齢を重ねれば免疫細胞の生成や反応は鈍くなるので、若いころに比べると風邪を引きやすくなったり、長引いたりすることが増えてきます。
日々の生活習慣を見直すことで、健康的な体を維持することはできます。
鍼灸が免疫力を高める理由

ここでは、鍼灸が免疫力を高める理由について解説します。
血流が良くなり免疫力UP

鍼やお灸ににより血流が改善されると、免疫細胞が全身に行き渡ります。すると、体の傷ついた部位の修復を促せたり、老廃物や疲労物質をスムーズに除去したりすることができます。
また、血流が改善され体温があがれば免疫力もアップします。一般的に、体温が1℃上がると免疫力は一時的ではありますが約5倍にもなるとも言われています。
自律神経が整い免疫細胞が活性化

鍼灸治療は、交感神経の過剰な働きを抑え、副交感神経を優位にすることが可能です。
副交感神経が優位になると、免疫細胞は活発に働くことができます。
内臓機能を活性化し腸内環境が整う

東洋医学では、胃腸の調子は体全体の健康と深く関係していると考えます。
ストレスや過度な疲労で、胃痛や下痢・便秘、膨満感など内臓の不調を経験したことがある人も多いはずです。胃腸は“第二の脳”とも言われるくらい、心と体の健康に深く関わる器官でもあります。
鍼灸では、胃腸の働きを活性化し、消化吸収を助ける効果があり、経穴(ツボ)に刺激を与えることで、胃腸の炎症を抑えたり、免疫力を向上させたりすることもできます。
『未病』を防ぐ鍼灸の力とは?

東洋医学で古くから使われてきた考え方に、『未病を防ぐ』という概念があります。
『未病』とは、「健康と病気のちょうど間にある状態」を意味します。
「疲れている」「風邪をひきやすい」「落ち込みやすい」など、病気ではないけれど健康とも言い切れない状態のことです。この状態に早めに気づき対処することで、大きな病のリスクを減らすことができます。
また、すでになってしまった病気を悪化させないことや、二次的な病気を発症させないことも『未病を防ぐ』の概念に含まれます。
鍼灸は、この未病の段階で体の状態に気付き、大きな病になる前に体質を改善することを得意としています。原因のある箇所や繋がる箇所に鍼をしたり、お灸を据えたりすることで、体の自然治癒力を引き出すのです。
免疫力を高める経穴(ツボ)を紹介

ツボの数は全身に約361個あります。その中から、免疫力を高める経穴(ツボ)をご紹介します。
合谷(ごうこく)

合谷(ごうこく)は、手の甲、親指と人差し指の間、人差し指の骨際にあります。押すとジーンと痛気持ちいいところです。
全身の免疫調整や疲労回復に効果を発揮します。
足三里(あしさんり)

足三里(あしさんり)は膝のお皿の下、靭帯の外側にあるくぼみから指幅4本分下の位置にあります。
胃腸の働きを整え、免疫機能を高める効果があり、松尾芭蕉が旅に出る前にお灸を据えた経穴(ツボ)として有名です。
太衝(たいしょう)

太衝(たいしょう)は、足の甲、親指と人差し指の間にあります。
ストレスによる免疫力の低下を防ぎ、血流の改善にも効果を発揮する経穴(ツボ)です。
まとめ 鍼灸で免疫力を高めよう!

現代社会はストレス社会とも言われ、多くの人が日々の忙しさに追われています。そんな日常を過ごしていれば、免疫力は低下していきます。
意識的に体を整える工夫をしなければ、免疫力を高めたり維持したりすることは難しいでしょう。
鍼灸には、自律神経の調整や血行促進、ストレスの緩和といった免疫をサポートする効果があります。日々の健康管理に「鍼灸」を取り入れることで、免疫力をあげ『未病を防ぐ』こともできます。ぜひ、日々のケアの1つとして「鍼灸」を取り入れてみてください。
病気に負けない体を作っていきましょう!

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