「電車や人混みに入ると、急に動悸がして息苦しくなる」
当院は、「パニック障害」と「自律神経の不調」専門の鍼灸院です。
病院で「異常なし」と言われながらも、不調が改善しない人にご来院頂いております。
「パニック障害」や「自律神経の不調」にお悩みの方はぜひご相談ください。
そもそもなぜパニック障害で「身体が緊張」するのか?

やめるべき習慣をお伝えする前に、なぜ身体の緊張がパニック発作を引き起こすのか、そのメカニズムを簡単にお話しします。
「交感神経」のスイッチが入りっぱなし

私たちの自律神経には、活動・興奮時に働く「交感神経」と、リラックス・睡眠時に働く「副交感神経」があります。
パニック発作の正体は、いわば「自律神経の暴走」です。何でもない場面で、交感神経が爆発的に過剰興奮してしまうことで、急激な動悸やめまい、過呼吸が引き起こされます。
慢性的に身体が緊張している人は、常に交感神経のスイッチが「ON」になったまま、車でいえばアクセルをベタ踏みしている状態です。
ほんの少しのきっかけ(人混み、暑さ、疲れなど)で、すぐに限界を迎えてパニック発作という名のオーバーヒートを起こしてしまうのです。
発作の引き金になる!ガチガチに固まった「3つの危険エリア」

- 首のコリ(脳への血流が悪くなり、めまいや不安を誘発する)
- 胸のコリ(肋骨周りが硬くなり、呼吸が浅くなって過呼吸の原因になる)
- アゴのコリ(食いしばり)(アゴに力が入ると、脳が「今は戦時中だ」と勘違いして警戒モードになる)
これほど身体が固まる理由は、不安から身を守ろうとする本能的な「自己防衛反応」です。
人間は強いストレスや恐怖を感じると、無意識に体を丸めて大切な臓器を守ろうと身構えます。
この姿勢が続くことで首や胸の筋肉がロックされ、不安をグッとこらえる時に奥歯を噛みしめるためアゴも硬くなります。
つまり、心を守ろうとする防衛反応の積み重ねが、これら3つのエリアをガチガチに硬くしてしまう原因です。
パニック障害の人が今すぐやめるべき5つの生活習慣

それでは、本題です。あなたが良かれと思ってやっていることや、無意識に繰り返している行動の中に、身体を極限まで緊張させる罠が潜んでいます。
今日から以下の5つを「今すぐ」やめてみてください。
朝一番、ベッドの中での「スマホチェック」

朝起きてすぐ、目覚まし時計代わりに使っているスマホをそのまま手に取り、SNSやニュースを見ていませんか?
これは今すぐやめてください。
起床直後の脳と身体は、副交感神経から交感神経へとゆっくりバトンタッチしている繊細な時間帯です。
そこにスマホのブルーライトや、刺激的な情報(事件のニュースや他人のきらびやかな生活)が飛び込んでくると、交感神経が急激に跳ね上がります。
この瞬間、全身の筋肉(特にお腹や首の後ろ)がキュッと縮こまります。
朝一番に身体を緊張させてしまうと、その日一日中、緊張を引きずることになり、外出時などに予期不安に襲われやすくなります。
「疲れたから」と飲むカフェイン・エナジードリンク

仕事中や家事の合間に、コーヒーや緑茶、エナジードリンクを飲むのが癖になっていませんか?
パニック障害にとって、カフェインは最も警戒すべき物質の一つです。
カフェインには中枢神経を興奮させる作用があります。これは自律神経から見れば、無理やり交感神経のスイッチを押す行為そのものです。
健康な人にとっては「シャキッとする」程度の刺激でも、パニック障害の方の過敏になった神経にとっては「動悸や息苦しさを人工的に作り出すトリガー」になってしまいます。
「コーヒーを飲んだあとに、なぜかソワソワして発作のような感覚になった」という経験がある方は少なくないはずです。それは気のせいではなく、カフェインが身体を緊張させている証拠です。
デスクワークやスマホ時の「うつむき姿勢」

パソコンやスマホに集中しているとき、頭が前に落ちて「猫背」「巻き肩」になっていませんか?
この姿勢は、自律神経的にも最悪の緊張状態を生み出します。
成人の頭の重さは約4〜6キロもあります。うつむく角度が深くなればなるほど、首の後ろや肩の筋肉にはその数倍の負荷がかかります。
首が凝り固まると、脳へ血液を送る血管が圧迫され、脳が酸素不足を感じて「危険信号(=強い不安感やめまい)」を出します。
さらに、巻き肩になると胸郭(肋骨の広がり)が狭くなり、物理的に深い呼吸ができなくなって、肺が浅く速い呼吸(過呼吸の一歩手前)を学習してしまうのです。
無意識の「歯の食いしばり」

仕事中、あるいは家事をしている時、上の歯と下の歯がピタッとくっついていませんか?
本来、人間がリラックスしている時、唇は閉じていても上の歯と下の歯の間には数ミリの隙間があります。
これを「TCH(歯列接触癖)」と呼びますが、パニック障害の方の多くが、何かに集中している時や不安を感じている時に、無意識に奥歯を噛みしめています。
顎の筋肉(咬筋)は、脳のストレス中枢と直結しています。
ここが緊張していると、脳は「今は敵と戦っている最中だ」「身を守らなければならない」と判断し、全身の筋肉を硬直させ、いつでも逃げ出せるように(=心拍数を上げてパニックを起こせるように)身構えてしまいます。
シャワーだけで済ませる「湯船に浸からない入浴」

「めんどくさいから」「お風呂の中で発作が起きそうで怖いから」という理由で、毎日シャワーだけで済ませていませんか?
これも身体の過緊張を長引かせる原因です。
シャワーだけでは、身体の深部にある筋肉(特に背中や腰、お腹)まで温めることができません。
パニック障害の人は、常に緊張の防衛反応でお腹や手足が冷えています。
湯船にしっかりと浸かることは、物理的に筋肉を緩めるだけでなく、温熱効果と水圧効果によって、強制的に副交感神経(リラックスの神経)を優位にする最高のセルフケアです。
鍼灸師が教える!緊張をその場で緩める魔法のツボと呼吸法

生活習慣を見直すのと同時に、すでに硬くなってしまった身体をほぐす簡単なセルフケアをお伝えします。
発作が起きそうな予期不安の時にも使える万能ケアです。
パニック・不安を鎮める特効ツボ

東洋医学で心の緊張を緩める、代表的なツボを3つご紹介します。
🔵内関(ないかん):手首内側のしわから、指3本分ひじ側に進んだ中央で腱の間。
※動悸、吐き気、不安感を鎮めるパニック時の万能穴です。
🔵神門(しんもん):手首内側のしわの上の、小指側にある骨の出っ張りの手前。
※精神を安定させ、イライラや恐怖心を抑えます。
🔵百会(ひゃくえ):頭のてっぺん。左右の耳の最高点を結んだ線と、顔の中央の線が交わるところ。
※自律神経の乱れを整え、頭に上った血(気逆)を下げます。
身体の緊張をほどく「4・6呼吸法」

発作の時は「吸うこと」ばかりに意識がいきがちですが、自律神経を安定させる鍵は「吐くこと」にあります。息を吐くときに副交感神経が働くからです。
1,まず、口から身体の中の息を「ハァーっ」とすべて吐ききります。
2,鼻から4秒かけて、お腹を膨らませるように優しく息を吸います。
3,口をすぼめて、6秒(できれば8秒)かけて、細く長くゆっくりと息を吐き出します。
これを3〜5回繰り返すだけで、硬くなっていた胸や肩の力がふっと抜け、脳が「あ、今は安全なんだ」と理解し始めます。
パニック障害は「身体からのSOS」

パニック発作や予期不安が起きると、「どうして私の心はこんなに弱いんだろう」「頭がおかしくなってしまったのではないか」と、を責めてしまうかもしれません。
しかし、声を大にして言いたいです。あなたの心が弱いわけでは決してありません。
これまでの頑張りや、無意識のうちに積み重ねてしまった「身体を緊張させる生活習慣」のせいで、身体の器がストレスで満タンになり、これ以上耐えきれなくなって「もう休んで!」と叫んでいるSOSのサイン。それがパニック障害の本質なのです。
心を変えるのは難しくても、「明日からコーヒーをノンカフェインに変える」「スマホを見る姿勢を気をつける」「奥歯の力を抜いてみる」というように、身体の習慣を変えることは今すぐできます。
身体が緩めば、自律神経が整い、脳の過剰な警戒アラームは自然と鳴り止みます。
もし、自分一人ではどうしても身体の緊張が抜けない、長年の凝りが強固になっているという場合は、鍼灸を頼ってみてください。
一人で悩まず、まずはご相談ください。

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