- 頭がぼーっとする
- 考えがまとまならい
- 言葉がでてこない
- 現実感がない
- 記憶力が落ちている
- 自分ではないみたい
これらの症状、もしかしたら「ブレインフォグ」かもしれません。
ブレインフォグとは、日本語では「脳の霧」と訳されます。
特にここ数年、ブレインフォグを訴える患者さんが増えているように感じます。
今回のブログでは、“ブレインフォグ”の原因と解消法を解説していきます。
ブレインフォグとは?

ブレインフォグとは、正式な医学用語ではありませんが、思考力や集中力、記憶力や判断力などの認知機能が一時的に低下した状態を指します。
まるで、脳に霧がかかったような感じという表現をすることが多く、
当院にも、
「自分ではない感じ。」
「頭がぼーっとしている。」
「言葉がでてこない。」
などの症状を訴える方が多くいらっしゃいます。
ブレインフォグの原因とは?

ブレインフォグの背景には複数の要因が絡み合っていることがほとんどです。
医学的メカニズムは完全には解明されていないと言われていますが、考えられる主な原因を挙げます。ご自身の生活を振り返りながら、チェックしてみてください。
慢性的な睡眠不足

慢性的な寝不足や昼夜逆転の生活は脳の休息時間を奪い、本来睡眠中に行われる情報の整理や記憶の定着が不十分になってしまいます。
また、睡眠時に行われる脳の老廃物排出もうまくいかず、起床後も頭がぼーっとした状態が続きます。
慢性的なストレスや不安

人間関係や過労、将来の不安などによるストレスが続くと自律神経が乱れ、睡眠障害やホルモン異常を招く原因となります。
ストレス過多により交感神経が常に優位な状態が続くことで、脳への血流が不安定になり、思考力や記憶力の低下へと繋がります。
また、うつ病や不安障害、適応障害の前段階として“ブレインフォグ”が現れることもあります。
ホルモンバランスの乱れ

特に女性の場合、月経周期、妊娠、出産、更年期に伴ったエストロゲンの変動が大きく影響します。
実際、女性ホルモン(エストロゲン)の低下は脳内の神経伝達に影響し、ブレインフォグ様の症状を引き起こすと言われています。
栄養の偏り

ビタミンB群、鉄、ビタミンD、マグネシウム、オメガ3脂肪酸など脳の働きに必要な栄養素が不足すると、神経伝達やエネルギー代謝に支障をきたします。
これらの欠乏は認知機能低下に直結しやすいため注意が必要です。
デジタル脳疲労

大人も子どもも電子機器を使わざる負えない現代、
常に大量の情報にさらされ脳が休む間もなく刺激を受け続けています。
長時間の画面凝視や作業は、気付かぬうちに脳に大きな負荷を与えており、思考力や記憶力の低下の原因を作り出しています。
現代人特有の要因であり、これからの時代は健康を守るためにも意識的に電子機器から離れるようにすることが大切になりそうです。
ウイルス感染後遺症

ウイルス感染時の全身の炎症や免疫障害が一因と考えられます。
新型コロナウイルス感染後の後遺症として、ブレインフォグを訴える患者さんが増えています。コロナ後遺症患者の10~40%がブレインフォグなどの認知・精神症状を訴えているという報告もあるほどです。
内科的な疾患

甲状腺機能低下症やうつ病、慢性疲労症候群(CFS)、線維筋痛症、糖尿病や貧血といった病気ではブレインフォグ様症状を伴うことが知られています。
この場合は基礎疾患の治療が優先されます。
今日からできる!ブレインフォグの解消法

ブレインフォグの症状を和らげる第一歩は、日々の生活習慣を整えること!
生活習慣を振り返り対策することで、ブレインフォグが改善する可能性があります。
今日から実践できる効果的なセルフケアを4つ紹介します。
どれもシンプルな習慣ですが、続けることで少しずつ頭の中の霧が晴れるような感覚になります。
睡眠の質を高める

睡眠中に脳内の情報や記憶整理、ダメージの修復が行われます。
ということは、ぐっすり眠ることができれば翌朝の思考はクリアになるということです。
いかに良い睡眠を取るかということが、大切になります。
- 毎日ほぼ同じ時間に就寝・起床を心掛ける
- 就寝90分前に入浴をすます
- 寝る前の電子機器の使用を控える
- 寝室の温度管理(18~28℃)
- 起床後30分以内に太陽光を浴びる
デジタルデトックス

情報過多は脳の処理能力を低下させ、慢性的な脳疲労に繋がります。
1日1時間は、あえてスマホから離れる時間を作りましょう。
軽い運動をする

運動によって全身に酸素と栄養が行き渡ると、脳内の記憶や学習に関わる物質の分泌が高まることが分かっています。
また、新しい神経細胞の生成を促すという報告もあり、運動はブレインフォグ解消のカギとも言えるでしょう。
- ウォーキング
- 軽いジョギング
- サイクリング
- 水泳
自分が気持ちよく継続できる有酸素運動がオススメです。
リラックス時間を作る

仕事や家事の合間に、好きな音楽を聴く・本を読む・散歩へ行くなど、ほっとできる時間を意識的に作りましょう。
ストレスそのものをゼロにすることは難しいですが、上手にコントロールすることは可能です。
意識的にリラックスできる時間を作ることで、ストレスホルモンを減らし脳をリフレッシュさせてください。
当院のブレインフォグへのアプローチ

生活習慣を見直したり、セルフケアを実践しても症状が続く場合もあります。
その場合は、鍼灸による身体へのアプローチを組み合わせることが大切です。
ブレインフォグは原因が一つとは限りません。
自律神経の状態、脳への血流量、睡眠の質、ストレスの影響、コロナの後遺症など人それぞれです。
だからこそ、当院では「根本原因の解決」をモットーに治療を行っています。
鍼灸は、筋肉の緊張を和らげるだけでなく、自律神経の働きを整えたり、セロトニンなどの神経伝達物質の働きをサポートしたりもします。
身体を整え、脳が働きやすい状態を作ることで、ブレインフォグの解消につなげていきます。

コメント